ソガイ

批評と創作を行う永久機関

『ソガイvol.2 物語と労働』紹介

表紙と裏表紙 表紙に書いてあるようにソガイ第二号のテーマは「物語と労働」です。 B5版で80ページ、定価は500円です。 目次と概要(クリックすると該当箇所の一部が読めます) 論考 次元を越えた「瓜二つ」―― 磯﨑憲一郎『赤の他人の瓜二つ』 宵野雪夏 2 …

文学を歩む~明治五年「かたわ娘」福沢諭吉

福沢諭吉、と言えば、「学問のすゝめ」などの啓蒙書の方で有名だろう。そんな福沢の、これは小説といっていいのか分からない、おそらく寓話とでも言うべき掌編、「かたわ娘」を読んでみよう。 題名が題名なだけに、初回で取り上げるのに多少悩まされた。念の…

世界を旅する文学 第一回 大韓民国 姜 英淑 『ライティングクラブ』

連載 世界を旅する文学とは この連載では旅をするように世界各国の文学作品を読んでいく。世界中の小説を読んでみたい。英、米、独、仏、露文学などの比較的日本でも読みやすい文学だけでなく。漠然と以前からこんな感情を抱いていたのが今回の企画のきっか…

文学を歩む~明治四年『安愚楽鍋』仮名垣魯文~

仮名垣魯文。名前を聞いたことがあるひとは、それなりにいるだろう。日本史を習っていれば、いちおう出てくる人物ではある。『安愚楽鍋』は、そんな彼の代表作、と言ってもいいだろう。ちなみに「安愚楽鍋」とは、気軽に食べられる牛鍋のことを言うらしい。…

文学を歩む~明治三年『西国立志編』~

この世には、数え切れないほどの名作がある。小説好きなのに、それも読んでいないのか、と言われることも少なくないが、そんなことは物理的に不可能だ。 かといって、気になったものだけを読んでいればいいか、となると、それも少し違う気がする。そもそも、…

書評『ベストセラーコード』にみるベストセラー小説の特徴

簡単な紹介 本書は一言で言えば、ベストセラー小説の特徴を統計的に分析したものである。 ベストセラー小説はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストから選ばれたものである。ちなみに、そのリストに入る作品の割合は0.5%に満たないと見られている。 …

『味噌汁でカンパイ!』感想

第一印象は、「おもしろそうだし、自分は好きだと思うけれど、果たしてネタが持つだろうか」という心配だった。あとは、「最近の漫画のなかでは、あまりにも地味で埋もれてはしまわないだろうか」。現在五巻まで出ていることを見れば、このふたつの懸念は杞…