ソガイ

批評と創作を行う永久機関

『ソガイvol.5』ネット通販のお知らせ(試し読みあり)

『ソガイvol.5』は第三十回文学フリマ東京で発売予定でしたが、中止になりましたので会場販売は次回の文フリになります。ただし、冊子自体は完成済みですのでBOOTHでネット通販を行います。 https://sogai.booth.pm/ 以下、試し読みを公開します。収録作品は…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第14回

www.sogai.net ようやく100頁を越えた。ところが、問題はすぐに訪れた。この次の「11 猫たちの日々」と「12 シュレーディンガーと呼んでいただきたい」、正直、ちょっと書くことが思いつかない。それでも何かしらは書かなくてはならない。自信はないが、頑張…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第13回

www.sogai.net 「10 天狼星(シリウス)の高みから」 わかっていたことだが、なかなか話が進まないので、だんだんとなにを書けば良いのか、わからなくなってくる。もともと私は綿密なプロットを立てて文章を書くタイプではないのだが、ことこの読書ノートに…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第12回

www.sogai.net 第12回 だいぶ時間が空いてしまった。この間にはいろいろあって、他の文章を読んで論文を書いたり、それとは関係のない文章を書いたり、そもそも雑事に追われて、あまり本を読めない時期があったりもした。世の中でも様々な出来事が起きて、ま…

空気のような—鈴木一誌『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』

本という製品において、著者以外の名前にも目を向けるようになったのはわりと最近のことだ。もちろん、本においてもっとも大きく明示される名前は著者である。その他、翻訳書なら訳者、アンソロジーなら編者などはカバーにも現れる。しかし、ときには名前が…

筆まかせ 3

3/12 最近はあまり小説を読む気にはならない。まあそういうときもあるだろう。いまは冊子の作成に集中したい。 3/13 ちょっとやってみたいな、と思うことがある。宮武外骨『一円本流行の害毒と其裏面談』の複製だ。「(普及目的)有断許複製」と奥付に示され…

筆まかせ 2

3/3 近頃多発している、私側にはまったく落ち度もなく、そして避けようのない小さなトラブルに心を砕いていたせいか、とにかく精神状態が悪かった。最近でこそ、あまり気にせずに過ごすことができているが、私は一時期、とりわけ学部生時代には、ときに電車…