ソガイ

批評と創作を行う永久機関

「時代遅れ」と言って切り捨てていては……

突然だが、私はどちらかと言えば機械音痴である。いや、けっこう、と言ったほうが正しいかもしれない。たとえば小学生のころ、授業の一環で、各グループに分かれて短い映像を撮ったことがある。そのとき、私はカメラに写らないところでラジカセを使って、BGM…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第15回

www.sogai.net 第15回 当初の予定では、そろそろ終わっていてもおかしくはなかったのだ。それなのに、まだ半分もいっていない。もちろん、これは私の怠惰というほかないのだが、ペースが落ちていること、そしてモチベーションがいまいち上がらないことには、…

たまにはテレビドラマについてでも

もうテレビドラマどころか、テレビ番組自体を真剣に観なくなって久しい。また、このドラマが好き、と熱く語れる作品もぱっとは出てこないような人間なのだが、折に触れて思い出す、テレビドラマの場面がある。2001年にフジテレビの「月9」枠で放送された、木…

禍のなかで—校正、安住紳一郎、シスター・クレア—

一時期、あまり本が読めなかった。 大学院の卒業式は早い段階で中止が決まり、出不精な自分にしては珍しく一週間で二回の飲み会の予定が入っていたが、結局どちらにも参加できなかった。妹がひとさまの子どもを扱う仕事をしていることもあって、私は早い段階…

『ソガイvol.5』ネット通販のお知らせ(試し読みあり)

『ソガイvol.5』は第三十回文学フリマ東京で発売予定でしたが、中止になりましたので会場販売は次回の文フリになります。ただし、冊子自体は完成済みですのでBOOTHでネット通販を行います。 https://sogai.booth.pm/ 以下、試し読みを公開します。収録作品は…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第14回

www.sogai.net ようやく100頁を越えた。ところが、問題はすぐに訪れた。この次の「11 猫たちの日々」と「12 シュレーディンガーと呼んでいただきたい」、正直、ちょっと書くことが思いつかない。それでも何かしらは書かなくてはならない。自信はないが、頑張…

習作としての読書ノート『シュレーディンガーの猫を追って』第13回

www.sogai.net 「10 天狼星(シリウス)の高みから」 わかっていたことだが、なかなか話が進まないので、だんだんとなにを書けば良いのか、わからなくなってくる。もともと私は綿密なプロットを立てて文章を書くタイプではないのだが、ことこの読書ノートに…