ソガイ

批評と創作を行う永久機関

筆まかせ5

最近、少し記事の更新が滞っている。別のところに寄稿する文章を書いていて、そのための調べ物もあったりしたことが主な要因なのだが、少し疲労があって、さらに文章を書くだけの余裕がなかったのも事実だ。ただ、それでも本自体は読んでいて、特に池内了『…

体の一部としての本—「本づくり学校修了展」製本ワークショップ体験記

8/22の土曜日。休日にもかかわらず、明らかにいつもより人通りの少ない浅草の町を歩き、浅草Book&Designにて8/22〜24に開催されている「本づくり学校修了展」、そこで行われている製本ワークショップに参加してきた。(http://misuzudo-b.com/news/291/ 2020…

男性作家/女性作家棚—エドゥアルド・ガレアーノ『日々の子どもたち——あるいは366篇の世界史』から

BOOTH以外の販路も開拓していく、と宣言してからだいぶ時間が経ってしまったが、ようやく1軒、書店に自分たちが作った本を置いてもらうことになった。 地元の小さな書店、向島の「書肆スーベニア」さん、こちらに「ソガイvol.5」を3冊置いてもらった。文学フ…

「了解」と「諒解」

「読売新聞」2020年3月28日の朝刊、その1面に、「国語力が危ない」と題された記事が掲載されていた。「エモい」などを巡る国語力の問題を多角的な視点から考察した記事になっている。 その内容については全体的に思うところもあるが、それを指摘していたらき…

「ソガイ〈封切〉叢書」開始について

「ソガイvol.5」の編集をしていたのは主に2月から3月のことであるが、計画を立て始めたのは年が明けるよりも前のことだ。当時、世の中がこのようになることは予想できなかった。ソガイはそれまで、個人的に直接手渡す以外では、文学フリマ東京での販売のみで…

ブックオフについて

地元に初めてブックオフができたのは、たしか小学校中学年くらいのときだったと記憶している。そこはもともとケンタッキーフライドチキンだったような記憶がかすかに残ってもいるが、母親に聞くと、そのテナントは不吉な場所だったらしく、かつて火事があっ…

筆まかせ4

6/13 ここはいちおう「書評・創作ブログ」と銘打っているのだが、「創作」はもともとそれほど多くなかったのでまだしも、最近、まともに「書評」記事をあげていないことが否めない。先月後半あたりから本格的に仕事が始まり、ここしばらくは、4月1日ぶりとな…