2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
この本に出会うまで、宇佐見英治の名前を知らなかった。宇佐見英治著、堀江敏幸編『言葉の木蔭 詩から、詩へ』(港の人、2018年3月)。 著者略歴によると宇佐見英治は、「1918年、大阪に生まれる。詩人、文筆家。『同時代』同人として活躍、美術評論や翻訳も…
前回に引き続き、文フリ東京に出店します。 bunfree.net c.bunfree.net ブース番号はカ-13、ジャンルは文芸批評になります。開始時間の十一時から終了の一七時までブースを開いている予定なのでお好きな時にお越しください。 ソガイの出品一覧 ブースで販売…
出不精かつ優柔不断なところは、自分の悪いところだと思っている。平日に時間を作れる。これは学生という身分の特権といってもよく、どうして私は、この特権を学部生時代にもっと行使してこなかったのだろうか、と後悔ばかりが押し寄せてくる。それに、私が…
新学期をむかえて体力的に厳しかったのか、学校から帰ってくると課題に着手して、その目処がつくと寝てしまう、そんな日々が続いていた。これを書いているいまも、正直かなり眠くて仕方ない。 先日、いつもの出張校正を早めに切り上げ、神保町に寄り道した。…
ただいま、絶賛編集作業中である。ソガイで冊子を作るのはこれで4回目。思い返すと、一号はふつうに両面に文章を印刷したものをホチキスで綴じた、モノクロのフリーペーパー、二号は、本文から表紙まで、すべてWordを使って無理やりなんとかした、手探り感…
(…)昨日の晩は娘の友だちに頼まれて音楽と社会科の教科書にパラフィン紙をかけてたんですよと相好を崩す筧さんがいま私のためにあたらしくカバーをかけているのは、一九五七年に三笠書房から出た島村利正の短篇集『殘菊抄』だった。(…)函入りの『奈良登…
いまから三〇年以上も前、私もうつ病的な症状におちいった経験がある。(…)胃の具合も悪くなり、病院で診察してもらったところ、神経性胃炎とのことで胃薬と精神安定剤を処方された。すると一週間もしないうちに、それまでのうつ状態がウソのように拭い去ら…