2026-01-01から1年間の記事一覧
文芸誌を読む修行の一環として芥川賞候補の予想と感想を書きます。 ◎候補作◎ ・仁科斂『丹心』新潮4月号 ・八木詠美『アンチ・グッドモーニング』文藝春季号 ・小砂川チト『ゾンビ回収婦』群像5月号 ・鈴木涼美『悪い血』文學界6月号 ・村司侑『ソリティアお…
文芸誌に載っている小説を1年間ひたすら読み、修業します。 6月号です。今回はすばる、文學界、新潮、群像の順です。だいぶネタバレありです。 ◎すばる ピンク地底人3号『おもちゃの指輪がほしいねん』 失恋をきっかけに万引きGメンとなったアカリ。先輩のア…
2026年6月 なんだかあっという間だったが、いちおう思い返してみると、「本」や「読書」についてぼんやりと考えた(というよりは考えることを余儀なくされた)、そんな一月だったかもしれない。 「僕は『~みたく』という言い方が非常に嫌いで、今まで一度も…
文芸誌に載っている小説を1年間ひたすら読み、修業します。 今回は群像、文學界、文藝、新潮、すばるの順です。ややネタバレありです。 ◎群像 小砂川チト『ゾンビ回収婦』 失業した原因をAIに求めようとする「わたし」は、姿を消した夫が残したVRヘッドセッ…
2026年5月 なにも無かったが故にいろいろあった文学フリマ東京が終わってから、しばらくは過去の自分の文章を読み漁り、いくつかピックアップしたものの手直しをおこなっていた。まだひとつ大物が残ってはいるが概ね順調。今後、これとは別の案件を複数抱え…
文芸誌を読む修行をはじめることにした。 条件は以下の通り。 ①対象は五大文芸誌(『文學界』、『群像』、『新潮』、『すばる』、『文藝』)とする。 ②読む作品は文芸誌内で『創作』と区分されているものとする。『短編』は含まない。また、連載されている小…
文学フリマ東京が終わると毎度なにかしら文章を書いていた気がするが、今回はたぶん書かない。念のために言っておくと、文学フリマが変わってしまっただとか、小サークルには厳しくなっただとかなどと不満があるから、というわけではまったくない。純粋に私…
2026年4月 時事問題には触れないと言ってきたが、いまの国際情勢を前にしてそれを貫くことができるのか、それが間違っていないのか、考え込まざるを得ない。 私は、世の中に戦争を起こさせないために本を造っていくだろう。そして、それだけの覚悟を持って造…
文芸誌を毎月買うことにした。理由はいろいろあるが、それがインディな読者としての礼儀であると感じたからである。 5大文芸誌の賞の応募者の数は1つの賞につき2000人くらいいる。複数作書いている人がそれなりにいると仮定して母数を少なめに見積もっても、…
2026年3月 正直なところ、私は別にAmazonで本を買うことをそこまで忌避していない。そりゃあできることなら本屋で買いたい気持ちはあるが、新刊書店ですぐに手に入れられる本はそんなに多くない。売れ筋はまだ良いが、そんなに数を刷らない本や専門書は、1年…
小説らしき文章を書き始めたのが13年ほど前。ここ5、6年は小説よりも論考やエッセイ的な文章の方が多くなっているがともかく、この間、自分が書いたなかでもっとも手応えがあり、そして思い入れが大きいのが、「ソガイ」第5号に載せた「いま本を造るというこ…
2026年2月 月ごとの記録をつける際、2月というのは物理的に他の月より短くて不利(?)なのだが、今月はそれに輪をかけて仕事がいつもより忙しく、特に前半はぼーっとしている時間が多かった。そんなこんなで気がついてみれば世は内憂外患とでも言い表せそう…
公募しんどすぎという結論に早くも至る。10月22日に1回文章を書き終えたが全体を大きく書きなおすことにして、文学フリマを経て2月4日まで全体の流れを考え直し、2月5日から書き始めて今に至る。ところどころで体調が崩れかけギリギリ耐えている。仕事が終わ…
『ユリイカ』2026年3月号は「特集=眠い」、副題は「なぜこんなにも眠いのか」であるらしい。文芸誌をはじめとした特集主義的な雑誌の組み方については思うところがあるが、ここまでくると、もう無理して特集を立てなくてもいいのではないか、と言いたくなる…
2026年1月 去年一年続けたこの「日記」だが、形として今年も続けてみようと思う。 とはいえ、去年のような熱量と濃度を保つのはちょっと厳しい。雑記、備忘録性を強め、少し肩の力を抜いてのんびりやっていくつもりだ。 私は文章を書くとき、毎回なにかしら…
つくづく、主に趣味として使用される「読書」の語は厄介なものだと思わされる。 読書や本を読むことを、趣味であり、自分の好きなこととして挙げる人は多い。しかし当然のことながら、そこで読まれている本は千差万別だ。 いま一旦、文字メインの本にその対…
矢馬くんに便乗します。 2025年、転職によって時間と気持ちに余裕ができた。目下の目標は公募ジャンキーになることである。6月から11月までで12万字くらいの文章を書いて、今そのうち60%分くらいを書き直して3月の公募に間に合わせようとしている。 その中…
年末年始、去年のようにインフルエンザに罹ることはなんとか回避したものの、休み明け直前あたりから風邪をひいてしまった。やはり人生とはままならぬものである。 今回は、直接的には「本」とは関係なくなってしまうだろうが、2026年の抱負をあげつつ、いま…