ソガイ

批評と創作を行う永久機関

2024年5月19日雑感

文学フリマ東京のことについて、急速的な拡大による変化や入場費導入など、さまざまな指摘や批判がなされているようだ。私としては数年前から、スタンスは少し違えど同じようなことをずっと言い続けてきたので、これ以上つけ加えるつもりはない。また、かつ…

「そうするよりほかに手立てがないじゃないか。」ー『事実を集めて「噓」を書くー心を揺さぶるスポーツライティングの教室』書評

ここ1年ほど、スポーツ記事をよく読むようになった。特に『Number』なんかは手持ち無沙汰でウェブの記事を適当に覗いたりするのだが、それほど長いものではないものの、中にはかなりの充実感を覚えるものもある。特定の選手にフォーカスしたものが特に好きで…

筆まかせ19

10月1日 ここ最近ブログの更新が滞っている。理由はいくつもあるのだが、なによりも今年の初夏頃から始まった、文章に対する反射的な拒絶が最大の要因だ。 仕事では特に問題はないのだが、それ以外の時間に本を読んでいると言葉がまったく頭に入ってこず、だ…

文学フリマ東京37参加のお知らせ

11月11日の文学フリマ東京37に参加することにした。 ギリギリまで今回は出店する気はなかったのだが、開催が土曜日だということもあり、行ってみるのもいいのかなと考え直したのが最近のこと。 とはいえ、募集が2000ブース、先着1600ブースまでは抽選対象外…

「上手くいかない」人たち—阿部共実作品についての所感

初めて阿部共実を知ったのは、おそらく出世作と言えるだろう『ちーちゃんはちょっと足りない』(秋田書店)だった。「心がざわつく」という触れ込みとカバーの女の子の絵柄とのミスマッチが気になって、当時アルバイトしていた本屋で買った。 前半は、「ちょ…

筆まかせ18

7月20日 思うことがあり、ここしばらく本棚の大整理をしている。 いままでの「この本はもう手放してもいいか」という基準から、「どの本は残しておいてまた読みたいか」という考えで処分している。とにかく本を減らしたく、理想は半分だがさすがに難しそうで…

「本が物質であるということ」

『アイデア』402号(誠文堂新光社)の特集「小さな本づくりがひらく 独立系出版社の営みと日本の出版流通の未来」を読んだ。 7つの出版社へのインタビューと4つの論考、そして7人の選者によるブックリストと、かなりのボリュームがある。本旨についていろい…